近年、エンジニアは独立するケースが増加傾向にあると言われています。それも20代など比較的早い段階で独立する例もあり、キャリア・年齢を問わない状況なのです。その背景には、IT業界全体が抱えているエンジニア不足が大きな要因として存在しています。
国を挙げてIT化が推進されている一方、経済産業省のデータでは2030年にはIT人材が最大で79万人不足すると言われているのです。そうした背景もあって、エンジニアそのものが売り手市場となっており、フリーランスとして仕事を獲得して生計を立てやすい環境にあります。
さらに、エンジニアの職種や役割、業務の多様化が進んでいる現状も、フリーランスが増加している要因に挙げられるでしょう。AIやモバイル関係など、活躍のフィールドが広がる一方、会社勤めではどうしても担当する業務が限定されてしまいます。幅広いフィールドで経験を積んでスキルを身につけていくキャリアプランの観点からも、フリーランスの方が有利な面が見られるのです。
そして、IT業界向けの転職エージェントが増えてきたことで仕事を獲得しやすくなったのもも理由と言えます。フリーランスの最大の悩みは継続的に仕事を獲得できるか、仕事の獲得にかかる時間や労力をどれだけ軽減できるかでしょう。フリーランス向けのエージェントは、こうした悩みを解消するのに役立ってくれます。こうしたさまざまな理由から独立を目指すエンジニアが増えており、その傾向は今後も続くことが予想できるでしょう。